しつけ教室
現在のつるちゃん
かなり気持ちがゆったりして、
よく眠るようになりました。
一日のほとんどを眠って過ごしています。
ソワソワと落ち着かなかったり、少し続く吠えも、外来の再会する午後診の始まりに
ちょっと目立つくらいで、お家でも病院でも私たちが来客等に対応する様子を確認すると短い時間ですぐに吠えやみ、自分の部屋に行って眠ってしまうことが出来るようにもなりました。不安になりやすさや私に対する依存もかなり和らいだと思います。
一方で、食べるものに対する執着の強さは軽減したものの残り、相変わらず苦手なイヌはいます。
苦手度の高いワンコさんに対しては、けっこう距離があってもお口が緊張してとがり、身体も緊張してコチコチになり、呼吸が荒くなります。一定の距離を取れずにそういったワンコさんと遭遇してしまった時には、今でもワンワンと吠えて「あっちに行って、こっちに来ないで」と訴えています。「怖かったね、うまく回避させてあげられなくてごめんね」と小さい声で声をかけてからゆっくりと歩いていると、以前よりも興奮を引きずらずに素早く気分を変えて、すぐに楽しいお散歩に戻れるようになりました。
人でも社交的なヒトと、どちらかというと集団行動を苦手とし、一人で過ごす時間を大切にするタイプとがいるようにイヌにも、犬好きのイヌと、そうでもないイヌがいるように感じます。つるちゃんは後者で、どのイヌとも挨拶がしたいという訳ではないようですし、よく会い良く知っているワンコほど、間近で挨拶しなくてもいいと思っているように見えます。基本はイヌが見えても、適度な距離をとってスルーする事が多いです。夜はたいてい廊下で横倒しで眠っています。寒い季節は私たちのベッドで私たちより先に眠っています。とてもとても可愛くて、愛らしいです。
しかしその必要もありません。自分なりの対処法を見つけて、とても落ち着いて過ごしてくれています。
ヒトだって苦手なものも食べられないものもありますが、それらを回避し代わりのもので補ったりしますし、
受け入れられなくても人生に困らないものが沢山ありますね。
イヌだって同じです。
うまく対処できないことがあっても、それで落ち込んだ気持ちを
いつまでも引きずらずにうまく気分を変えて、おおらかに過ごすことのできる余裕があればいいのです。
上手く避けたり、無視したりできるようになってイヌが心穏やかに過ごせれば、
人が困るような事態はほぼ起こらないのだな・・・と実感するこの頃です。