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現在の海苔ちゃん

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徹底して海苔ちゃんのストレスコント
ロールに努めた結果、日々いろんな事
が変化して、とても楽そうに毎日を過
ごせるようになりました。

海苔ちゃんはイヤな事にも、嬉しいことにも何につけ興奮しやすい面を持っています。一歳くらいまでは毎回のお散歩中に、その興奮のストレスをため込み、あるところでいっぱいいっぱいになって大興奮してリードやお散歩しているヒトの腕や足を噛んだりしてなかなかやめることが出来ませんでした。歩き方も以前はリードガン引きで、こちらの手首や腰が痛くなるほどでした。急に強く引っ張られて、人が転びそうになることも度々でした。
少し暑くても、お散歩が長くて疲れても、イヌに会ってしまって嫌な気持ちになっても、知っているイヌに会って挨拶がうまくできなくても同じ状態になってしまうので、本人はきっと大変だったと思います。
幼少期の「不特定多数のイヌと大興奮状態で会って、絡んでいって嫌がられる」というお散歩経験と、小さい時から病院にいるため、取り巻く環境に「いい気分」でないワンコが常にいるなどの影響で、残念ながら海苔ちゃんもワンコが苦手になってしまいました。
お散歩で間近でワンコに会うと、恐くて突進し、ガウガウと声が出てつるちゃんと同じように「こっちに来ないで、あっちに行って」と訴えます。興奮しやすいため、小さい子供がそばで走ったり集団で人が歩いているのも苦手でしたし、体の不自由な方が不規則な動きをするのも怖がって吠えてしまうことがありました。

一歳前後から現在のやり方に変更し、徹底して海苔ちゃんのストレスコントロールに努めた結果、日々いろんなことが変化して、とても楽そうに毎日を過ごせるようになりました。

お散歩はゆっくりゆっくり歩き、自分で決めたコースを(大抵とても短い距離)丹念にニオイをかぎながら楽しんで自分で帰宅します。
イヌが見えると立ち止まり、少し考えた後にクルリと後ろに向かって引き返したり、回避できる道を選んで通り過ぎます。距離がうまく取れない遭遇の仕方をしてしまった時には、つるちゃんと同じ状態になります。ガウガウと声が出て、相手のイヌもヒトも不快でしょうし、海苔男も不快な気分で心拍数がとても上がっています。以前だったらそれをきっかけにリード噛みや立ち止まりがやめられなくなってしまいましたが、現在はそばに落ちている木の枝を噛んだり、穴を掘ったりして自分で気分転換をして、さっと元の楽しいお散歩に戻れるようになりました。子供や人の集団は、見つけると一定の距離のある場所で止まって、道端の草を匂ったりあらぬ方向を見ながら座って休み、その集団が通り過ぎたら普通にまた歩き始める、という対処法を自分でいつの間にか取れるようになりました。その冷静さには、感心するほどです。

以前は噛んで誰かが捨てたガムや、お菓子の袋などを食べていた時期もありました。しかし現在ガムは無視、お菓子の袋は匂うだけ、もしくは中身が残っていたらそれを口にくわえて少ししがんで味わい、歩いているうちにペッと吐き出していつの間にか捨てています。

大雨・雷や花火の音も、10M位離れていても震えが目に見える程、震えて怖がっていました。雨や雷の音は、今では全く気にならないようです。花火の音は今でも苦手で、花火の鳴ることが多い夏の夜の散歩は明るいところしか歩けません。そこで夏場でも昼の明るい時間、日陰で覆われたコースを散歩して過ごしていました。大きな体でリードをガン引きして大変だったお散歩も、今ではのんびりと歩き、考えて楽しみながら行けるようになりました。

動画の中で、1分36秒ごろに数回、金属音が鳴ります。その音が嫌だった海苔ちゃんは、警戒した表情と態度になります。警戒しながらもいったんは先に進むことにした海苔ちゃんでしたが・・・。

先に進むことにした海苔ちゃんでしたが、22秒あたりから音のした方を見ながら50秒ごろまでの間考えます。行こうかな、戻ろうかな。考えた末に、恐い方に進むのをやめて、戻って音から遠ざかって楽しい気分でお散歩を続けることにした海苔ちゃんです。

このように、何でもかんでも「出来るように」なったわけではありません。
しかしその必要もありません。自分なりの対処法を見つけて、
とても落ち着いて過ごしてくれています。
ヒトだって苦手なものも食べられないものもありますが、
それらを回避し代わりのもので補ったりしますし、
受け入れられなくても人生に困らないものが沢山ありますね。
イヌだって同じです。
うまく対処できないことがあっても、それで落ち込んだ気持ちを
いつまでも引きずらずにうまく気分を変えて、
おおらかに過ごすことのできる余裕があればいいのです。
上手く避けたり、無視したりできるようになってイヌが心穏やかに過ごせれば、
人が困るような事態はほぼ起こらないのだな・・・と実感するこの頃です。
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